ローゼンブラックのさらなるつぶやき

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電気系を目指すようになった経緯

どうも、院試がもう少しで控えているローゼンブラックです。

今回は、電気電子系の技術的な話を本格的にする前に、私が電気電子情報系を専攻するに至った経緯と、現在でもその専攻に満足している理由についてお話ししようと思います(とは言っても、今回も少し難しい用語が出るかも知れません)。それから、読者が電気系に少しでも興味持てるようなメッセージを送ろうと思います。

 

専攻するに至った経緯

私が電気電子情報系に専攻するようになったのは、単に身近な電気設備の仕組みに興味があったからというのもあるんですが、特にその中でも鉄道関係の趣味をもう少し学術的に活かせないかと思ったからです。

鉄道といえば、大半は、我々が日常で使う電力よりも大容量の電源を各発電所から変電所を通じてそれを動力源として車両に伝えている、いわゆる電化の路線が多いですよね。その動力源をどのようにして鉄道車両の足回りに伝達しているか、そしてその動力源となる電力はどのようにして鉄道路線に利用可能なところまで変換されるかという研究を主にやりたいところでした。

 

電気系専攻で大変なところ

こんな感じで専攻したわけですが、実際に専攻してみると、電気の分野というものは基礎をしっかり理解するのにものすごく時間がかかるものなんですよね。もちろん、基礎を理解するのに時間があまりかからない専門分野なんかも無いんですがね。ただ、電気系の基礎の分野はかなり多岐に渡っているうえに、イメージがしにくいという点で、理系分野の中でも難易度がかなり高い方だと思われます。

さらに、私の専攻しているところでは私が最もやってみたい電気工学系だけではなく、電子工学系、情報工学系の3つの分野も扱っているところなんですが、それが一つの学科にまとまっているわけなんです。いずれも電気の基本的な性質の理解が必要なんですよね。中でも情報工学系は電気電子の2つの分野の応用編とも言えるものなのでさらに大変ですね。1年のうちはそれらを理解するのに物理学、数学、場合によっては化学の知識も身につけなくてはならなかったんです。おそらく、ここが電気系の分野に精通する人がなかなか輩出しにくい原因の一つなのではないかと思われます。

 

電気系専攻のここがいい

①日常の応用範囲が広くて感動が大きい

先述のように電気系の分野というものは基礎的な分野が多岐に渡っているだけではなく、当然応用分野にもまた多岐に渡っているのです。私が長年趣味としている鉄道分野だけでなく、医療、日常生活に使われる電気機器やライフライン、通信、情報、そして宇宙工学やらの未来の技術にも応用されています。この専攻で十分に学ぶと、我々は日常のあらゆる分野において電気系の研究が役に立っているということを実感すると思われます。このように、電気系の分野は基礎が大変な分、それに見合った感動が大きい分野なんです。もう少しわかりやすく言うと「あぁ!なるほど我々が日常で使っているのはこういう仕組みだったのか」と大きく感嘆するようになると思います。

 

②視野が広く深くすることができる

さらに、基礎分野の範囲が広いと、より深い専門分野を学ぶ上で幅広い知識の引き出しを作り上げることができます。つまりこれは、応用されている分野の問題解決する上で、幅広く深い視野で見ることができるということを意味します。

例えば、よくある問題として機械の故障の問題を解決しようとするとします。もし、電気的な問題が原因で故障したとすれば一つは電気材料的な問題(銅損など)があるのでは無いか?そしてその材料的な問題を考慮したものを解決するためにはどうすれば良いか?これらの問題を解決するのに電子工学系、電気工学系の知恵が必要になってきます。

 

アドバイス

まだまだ学生の身なので偉そうなことは言いづらいのですが少しアドバイスをしておきますと、先述の大変なことは自らの明確な強い目標やきっかけがあれば乗り越えられると思います。それも、結果的には当初と違う目標になってしまっても構いません。とにかく専攻したい強い動機をあらかじめ持つことが必要です。これは電気系のみならず、どの分野を学ぶ上でも共通することでございます。

そもそも目標なしに学びたくなんかないですよね。お小言になってしまうかもしれないですが、正直、今の義務教育の授業だとただただ暗記や作業、無駄な使命感を持たせがちで、学びたいという動機を見つけることがかなり難しいと思われます。そこで、プライベートの生活の中でも自分が気になったものを探ったり見つけたりして強い好奇心を持つことも必要になってきます。前回の概要のところで書いたように、私はこうして学ぶ動機を見つけていきました。私も大学院に行ってもこのことを心掛けるつもりです。

 

ということで、改めて宜しくお願いします。